コエンザイムQ10基礎知識
コエンザイムQ10はいまや定番のサプリメントとなりましたが、実際にどういった働きがあるのか、どういった物質なのかを正しく説明できる人はあまり多くありません。
簡単にいってしまえば、コエンザイムQ10はビタミンのようなものです。
実際、コエンザイムQ10を「ビタミンQ」と呼ぶこともあります。
厳密にはビタミンではないため、「ビタミン様物質」として定義されています。
ビタミンとの違いは、コエンザイムQ10が我々の体内に存在し、かつ体内で作り出されているからです。
ビタミンは「身体の維持活動に必要不可欠だが、体内で作り出せないもの」であるため、作り出すことができるコエンザイムQ10はビタミンではないのです。
しかし「身体の維持活動に必要不可欠」な物質であることは間違いありません。
コエンザイムQ10は体内にあるもの
コエンザイムQ10は「ユビキノン」とも呼ばれています。
この言葉は、ラテン語の「あらゆる場所に存在する」という意味のユビキタスが由来です。
少しコンピュータに詳しい人は、東京大学の坂村健教授のTRONプロジェクトでユビキタスという言葉がさかんに使われていた事を思い出すかもしれません。
話が脱線しましたが、実際にコエンザイムQ10は体内のいたるところに存在します。
人間の肉体は約60兆個の細胞によって成り立っていますが、そのすべてにコエンザイムQ10は含まれるのです。
もちろん、各臓器などによってその含有量は異なっています。
もっとも多いのが心臓、ついで腎臓や肝臓にもたくさんのコエンザイムQ10が存在しています。
※含有量がもっとも多いのは心臓ですが、合成量がもっとも多いのは肝臓です。
ちなみに「コエンザイム」というのは補酵素という意味で、酵素の働きを補うものです。
そしてコエンザイムQには6〜10などがあり、人の体内にあるのはほとんどが10です(下等動物は6〜9)。
ユビキノンとも呼ばれるように、コエンザイムはキノンという有機化合物です。
ビタミンKなどもキノンです。
このキノンから、イソプレンという炭化水素の側鎖が伸びているのですが、コエンザイムQ■の「■」内に入る数字はこのイソプレンの個数をいいます。
イソプレン側鎖が長いほど、黄橙色を呈するようになっていきます。
コエンザイムQ10の働き
コエンザイムQ10は肉体内にあまねく存在していますが、その重要な役割はエネルギーの産出の補助です。
細胞内のミトコンドリアが肉体の活動のもとというべきエネルギーを作っているわけですが、このミトコンドリア内のコエンザイムQ10がなければ、エネルギーの産出が滞ってしまいます。
じゅうぶんなエネルギーを生み出すには、じゅうぶんな量のコエンザイムQ10が必要なのです。
コエンザイムQ10にはふたつの大きな作用がありますが、エネルギー産出に重要な役割を担っていることから、そのうちのひとつが細胞活性化作用だといわれています。
もうひとつはイソプレンのもつ抗酸化作用です。
どちらも、肉体を若々しく健康に保つためには欠かせない作用であり、そのために加齢とともに減少するコエンザイムQ10を補う必要があります。
コエンザイムQ10にはこれら2大作用から派生した様々な効果効能があり、サプリメントで手軽に摂取できる事も相まって、非常に高い人気を誇っています。
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最近どうも疲れやすい…若い頃とくらべて元気がなくなってきた…そうした思いがある方、加齢とともに身体の心配事が増えてきている方は、コエンザイムQ10の効果をぜひ知って下さい。
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